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編集方針

この図鑑について

神さま図鑑が、何をもとに、どんな決まりで書いて描いているのかをまとめました。

この図鑑のねらい

日本の神さまは、名前が長くて読みにくく、話によって親や役目が変わることも多いため、「結局どんな神さまなのか」がつかみにくいものです。この図鑑では、一柱ごとに生まれや家族、神話の場面、手にした持ち物の意味までを一つのページにまとめ、神さま同士のつながりを家系図でたどれるようにしました。

名前のほかに、ご利益や「何を持っていたか」「どんな生き物をつれていたか」からもさがせるので、「釣竿を持っていた神さまは誰だったかな」というときにも使えます。

出典と書き方の決まり

神話の内容は『古事記』と『日本書紀』を中心に確かめています。とくに『日本書紀』の神代は、本文のほかに「一書に曰く」として別の伝えがいくつも並んでいるため、本文か一書かを区別して書いています。

二つの書物で話が違うところは、どちらが正しいと決めつけず、両方を紹介します。また、神仏習合などによって後の時代に結びついた信仰(たとえば富士山と木花之佐久夜毘売、大黒天と大国主神)は、いつごろからそう考えられるようになったのかがわかるように書いています。

原文を引用するときは短くとどめ、どの書物のどの部分かを示しています。

ご利益の書き方

ご利益は、神社の由緒や人々の信仰のなかで伝えられてきたものです。この図鑑では「〜のご利益があるとされます」「〜として信仰されています」という書き方で、信仰の歴史として紹介しています。願いごとの結果を約束するものではありません。神話の解釈にも諸説があり、ここに書いた内容がただひとつの答えではないことをご了承ください。

絵について

図鑑の絵は、浮世絵や大和絵の雰囲気で描いた想像図です。画像生成AIを使い、一柱ずつ原典の記述や資料と照らし合わせて、持ち物や服装が違っていれば描き直しています。

神話の時代の神さまは、古事記・日本書紀が書かれる前の古墳時代の服装で描いています。埴輪に見られる、左右の耳もとで髪を輪にした美豆良、細い筒袖の衣、膝の下を紐で結んだ袴、勾玉の首飾り、まっすぐな剣などです。一方、七福神や八幡神、天神さまのように、のちの時代に信仰が広まった神さまは、古くから親しまれてきた伝統的な姿で描いています。

天之御中主神のように姿が伝わっていない神さまは、人の姿を想像でつくらず、星などの象徴で表しています。それぞれの絵の見どころは、各ページの「姿のひみつ」で出典とあわせて解説しています。

おもな参考資料

  • 『古事記』(和銅5年・712年)— 上巻の神話を中心に。訓読は武田祐吉の訓読文を参照
  • 『日本書紀』(養老4年・720年)— 巻第一・巻第二の神代。本文と「一書」を区別して扱う
  • 『古語拾遺』(大同2年・807年)— 斎部広成による忌部氏の伝え
  • 『皇太神宮儀式帳』(延暦23年・804年)— 伊勢の神々の姿や装束の記録
  • 各地の『風土記』と逸文 — 出雲・播磨・山城・備後など
  • 國學院大學『古事記』神名データベース・神道事典
  • 各神社・寺院の公式の由緒、文化財の解説(博物館・文化庁など)

各ページの末尾に、そのページで参照した資料をあげています。内容の誤りに気づかれた方はお問い合わせからお知らせください。

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