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占い

タロットの逆位置は「凶」ではありません

タロットで3枚めくって、そのうち1枚が逆さを向いていた。そのとたん、書かれている言葉より先に「よくないことが出た」と感じてしまう——占いをはじめたばかりの方から、いちばんよく聞くつまずきです。

けれど逆位置は、正位置の意味が反対になったものではありません。同じカードが持っている力の流れ方が変わる合図です。そしてそれは、点数の決まりかたを追うとはっきり見えてきます。

机の上に伏せられたタロットカードが数枚並び、やわらかな朝の光が差している
逆さを向いたカードは、意味の反転ではなく流れの向きを伝えています。

逆位置は意味を反転させません

たとえば0番の「愚者」。正位置では、身軽に一歩を踏み出す自由さをあらわします。では逆位置になると、その自由が消えるのでしょうか。

本サイトのタロットで愚者の逆位置に置かれている言葉は、「見切り発車」「足踏み」「行き先の迷い」「準備不足」の4つです。どれも「不幸」ではありません。踏み出したい気持ちがまだ形になっていない、という途中の状態を指しています。

読み解きの文も同じ調子です。逆位置の愚者には「一度立ち止まって、という合図です」という一文が入っています。止まれと叱っているのではなく、いま急がなくてよい、と伝えているのです。

正位置が「その力が外へ出ている」なら、逆位置は「その力がまだ内側にある」。向きが変えるのは意味ではなく、力の居場所です。

ですから逆位置が出たときは、正位置の意味を消してしまわないでください。同じ言葉を持ったまま、それがいまどこで止まっているのかを見ると、読み解きがぐっとやさしくなります。

点数の決まりかたを見てみます

本サイトのタロットは、引いたカードから総合の運勢点を出します。仕組みはとても単純で、カードごとに決められた基礎点(3〜10)を平均し、10倍します。

逆位置のときは、その基礎点から3を引きます。ゼロにするのでも、マイナスにするのでもありません。少し引くだけです。3枚すべてが逆位置でも、下がる幅は30点にとどまります。

条件点数判定
3枚すべて逆位置で、いちばん高い組み合わせ
(星・太陽・世界)
67点普通
3枚すべて正位置で、いちばん低い組み合わせ
(死神・悪魔・塔)
33点挑戦

ここが今日いちばんお伝えしたいところです。すべて正位置でも33点、つまり「挑戦」の帯に入ることがあります。反対に、すべて逆位置でも67点まで届きます。向きだけを見て良し悪しを決められないということです。

ただし、正直に付け加えておきます。22枚から3枚を選ぶ組み合わせは1540通りありますが、そのすべてが逆位置になった場合に「良い」(70点以上)へ届く組み合わせは0通りでした。逆位置が点数を下げるのは事実です。下げはしても、決めつけはしない、という関係です。

木の台の上に大小の丸い石が静かに並べられ、ひとつだけ少し離れて置かれている
向きより、どのカードが出たかのほうが大きく効きます。

向きより「どのカードか」のほうが効きます

いま出てきた数字を、幅として並べ替えてみます。

  • カードそのものが作る幅:基礎点3〜10なので、点数にすると70点
  • 向きが作る幅:引かれるのは3なので、点数にすると30点

カードの側が作る幅のほうが、およそ2.3倍大きいことになります。逆位置かどうかを気にしている時間があるなら、そのカードが何を語っているかを読むほうに使ったほうが、得られるものが多いはずです。

そもそも、逆位置が出ること自体がめずらしくありません。本サイトのタロットは、カードを引くたびに向きを半々で決めています。ですから3枚すべてが正位置でそろう確率は12.5パーセント、言いかえると87.5パーセントの確率でどこかに逆位置が混じります。

8回に7回は逆位置を見ることになる、ということです。そのたびに身構えていたら、占いはほとんど毎回こわいものになってしまいます。むしろ逆位置は、読み解きの幅を広げてくれる当たり前の要素だと考えてください。

実際の占いでも同じことが言えます。太陽が逆位置で出たなら、それは「太陽が消えた」のではなく「まだ雲の向こうにある太陽」です。光そのものは変わっていません。

3枚引きなら、過去・現在・未来のどこに逆位置が来たかも意味を持ちます。過去なら「もう終えた足踏み」、現在なら「いま準備中」、未来なら「そのころ一度立ち止まるとよい」。同じ逆位置でも、置かれた場所で読み方が変わります。

怖がらずに引いてみてください

逆位置を「凶」と受け取ってしまうと、占いはだんだん怖いものになります。そうなると、本当に知りたかったことから遠ざかってしまいます。

読み方のコツを、最後に3つだけ置いておきます。

  • まず正位置の意味を思い出す。逆位置はそこからの派生です
  • 「悪い」ではなく「まだ途中」と言い換えてみる
  • 1枚の向きより、3枚全体が描いている流れを見る

それでも気になるときは、日を改めてもう一度引いてみてください。同じ問いに同じカードが繰り返し出るなら、そこには確かに見るべきものがあります。一度きりで出た逆位置なら、その日の気分の反射かもしれません。

毎日の流れを軽く確かめたい方は今日の運勢を、生まれた年から本質を見てみたい方は九星気学をあわせてどうぞ。占いは重ねて見るほど、ひとつの結果に振り回されにくくなります。

タロットは古くから親しまれてきた占いであり、将来の出来事を科学的に予測するものではありません。逆位置・正位置の解釈にも流派による違いがあります。結果は自分の気持ちを整理するきっかけとして、気軽にお楽しみください。

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