モイmoy

占い

4つの選択肢は、同じ数字を並べかえたものです

数字記憶力テストで、こんな覚えがありませんか。表示された数字はちゃんと見たはずなのに、選択肢が並んだ瞬間に、どれも同じに見えてしまう。

気のせいではありません。4つの選択肢は、多くの場合まったく同じ数字でできているからです。

同じ形の小石が、砂の上に何列も並べられている
同じ石でも、並ぶ順番が変われば別の列になります。

選択肢の作りかた3通りのうち、2つは並べかえです

このテストは、まず正解の数字の並びを作ります。そのあと、まぎらわしい選択肢を3つ用意します。

その作りかたは、次の3通りです。

作りかた数字の顔ぶれ変わるもの
隣り合う2桁を入れかえる同じ順番だけ
どこか1桁を別の数字にする変わる数字そのもの
離れた2桁を入れかえる同じ順番だけ

3つのうち2つは、数字の顔ぶれがそのままです。位置を入れかえているだけなので、使われている数字は正解と一字一句同じになります。

たとえば正解が「3 7 1 9」だとします。作られる選択肢には「3 1 7 9」や「7 3 1 9」が混じります。どれも3・7・1・9の4つで、足りない数字も余分な数字もありません。

「どんな数字が出たか」を覚えても、それだけでは選べません。見分けがつくのは順番だけです。

残りの1通りだけが、1桁を別の数字に差しかえます。この選択肢は数字の顔ぶれが変わるので、比較的見つけやすいほうです。つまり、簡単に消せる候補は多くても1つ。本当に迷うのは、残りの並べかえ組ということになります。

だから「かたまり」で覚えると強くなります

数字はかたまりにして覚えるとよい、とよく言われます。その理由が、ここではっきりします。

「3 7 1 9」を「37」と「19」の2つに分けて覚えるとします。このとき頭の中には、3つの順番が同時に入ります。

  • 3のつぎが7
  • 1のつぎが9
  • 37のつぎが19

入れかえの選択肢は、この3つのどれかを必ず壊します。壊れた場所に気づけば、その選択肢は消せます。かたまりで覚えるというのは、覚える量を減らすことではなく、確かめる手がかりを増やすことだったわけです。

ただし弱点があります。かたまりとかたまりの継ぎ目です。さきほどの「3 1 7 9」は、7と1——つまり継ぎ目の2つを入れかえたものでした。かたまりの中身は3と9の位置がそのままなので、壊れた感じがしにくいのです。

さきほどのもう一つ、「7 3 1 9」と比べるとちがいがはっきりします。こちらは前のかたまり「37」そのものが「73」に化けています。かたまりごと違う顔になるので、覚えた形と照らせば、ひと目で違和感が出ます。

同じ「2桁を入れかえただけ」でも、かたまりの中で起きたか、継ぎ目で起きたかで難しさがまるで違う。区切りかたを決めるというのは、どこを見張るかを決めることでもあります。

対策はかんたんで、継ぎ目だけもう一度なぞること。区切りを1つずらして読みなおしてもいいですし、最後の確認で継ぎ目の2つだけ声に出しても効きます。

1桁あたり0.85秒。この時間は最後まで変わりません

表示のテンポも決まっています。数字が1つ画面に出ている時間が680ミリ秒、次の数字までの間が170ミリ秒。合わせて1桁あたり0.85秒です。

大事なのは、この0.85秒がラウンドが進んでも速くならないことです。変わるのは桁数だけ。だから、表示にかかる時間は素直に伸びていきます。

ラウンド桁数表示にかかる時間
13桁約2.5秒
57桁約6.0秒
911桁約9.3秒

難しくなるのは、速くなるからではありません。同じテンポのまま、抱えるものが増えていくからです。

この時計の見かたを変えると、かたまりの効きめがもう一段わかります。1桁ずつ覚えるなら、1つの覚えものに使える時間は0.85秒。2桁ずつのかたまりにすれば、1つあたり1.7秒使えます。覚える単位を大きくすることは、そのまま1単位に使える時間を倍にすることでもありました。

暖かな色の灯りが、等しい間隔をあけて暗い木の面に並んでいる
テンポは一定。増えるのは長さだけです。

ちなみに、時間の感覚そのものを試したい方は体内時計テストもあります。画面を見ずに時間を測る側にまわると、0.85秒という長さの印象がまた変わります。

ミスの3回は、1問ごとではなく通しで3回です

間違いは3回まで、というルールがあります。ここも読みまちがえやすいところです。

この3回は、1問につき3回ではありません。始めから終わりまで通しで3回です。序盤の何気ない1回と、終盤の惜しい1回が、まったく同じ重さで減ります。

そしてもう一つ。間違えても、その問題は終わりません。数字が出しなおされることもありません。同じ4つの選択肢が残ったまま、もう一度選べます。

この2つを合わせると、押しかたが変わります。迷ったときは、勘で押す前に「数字の顔ぶれが違う1つ」を先に消すこと。それだけで、残りの手持ちを1回節約できます。

記録として残るのは、正解できた最高ラウンドです。途中で何回か間違えても、その先で正解できていれば、そこまでが記録になります。

目安も置いておきます。ラウンド5、つまり7桁がちょうど真ん中あたり(上位50パーセント)とされています。ラウンド9の11桁まで来れば、かなりの上位です。

最後に、あまり知られていない上限の話を。桁数には12桁という頭打ちがあります。ラウンド10で12桁に届き、そこから先は長さが伸びません

つまり、そこまで進んだ人の走りを止めるのはもう長さではなく、手元に残ったミスの回数のほうだということです。終盤ほど、1回を大事にする意味が出てきます。

同じ記憶でも、順番ではなく場所を覚えるほうが得意な方もいます。そちらが気になったら記憶力テストを試してみてください。得意な覚えかたは、人によってはっきり分かれます。

この数字記憶力テストはエンターテインメントです。画面の見やすさ・端末の性能・そのときの体調によって結果は変わります。医学的な記憶力検査やワーキングメモリの測定に代わるものではありません。記憶について気がかりなことがある場合は、専門の医療機関にご相談ください。

コラム一覧へもどる