占い
厄年は誕生日ではなく元日に始まります
厄年が近づくと、こんなふうに考える方が多いと思います。「誕生日が来たら厄年に入るのかな」「まだ誕生日前だから、来年からかな」
実は、どちらも違います。厄年は元日に始まって、大みそかに終わります。誕生日は関係ありません。

数え年は、誕生日を見ていません
厄年は数え年で見ます。数え年の計算は、とても単純です。
今年の西暦 − 生まれた年 + 1。それだけです。
式のどこにも、月や日が出てきません。生まれた年しか使わないので、同じ年に生まれた人は全員、いつでも同じ数え年になります。
生まれた年を1歳と数えて、お正月を迎えるたびに全員がいっせいに1つ増える。そういう数えかたです。
たとえば1983年生まれの方なら、2024年の数え年は2024引く1983足す1で42。1月に計算しても12月に計算しても、2024年のあいだはずっと42のままです。
だから、区切りは1月1日と12月31日です
ここから、実際に役立つことが二つ出てきます。
一つめ。誕生日を待つ必要はありません。その年に入った時点で、もう厄年です。早生まれでも遅生まれでも、同じ年に生まれた人はそろって同じ年に迎えます。
二つめ。厄年の終わりも大みそかです。誕生日が過ぎたから抜けた、ということにはなりません。12月31日までは厄年のうち、というのがならわしです。
厄払いを年のはじめに受ける方が多いのは、これが理由です。厄年が元日から始まるので、始まってすぐのうちに、という考えかたになります。
ちなみに満年齢との差も、これで説明できます。誕生日を迎えたあとなら数え年は満年齢より1つ上、誕生日前ならもう1つ増えて2つ上になります。「数えで42」と言われたら、満では40か41ということです。

女性は32歳から38歳が立てこみます
本厄とされる年齢は、男女で違います。
| 本厄(数え年) | 大厄 | |
|---|---|---|
| 男性 | 25歳・42歳・61歳 | 42歳 |
| 女性 | 19歳・33歳・37歳・61歳 | 33歳 |
本厄の前後1年ずつが前厄・後厄ですから、一つの本厄につき3年間が厄の期間になります。
ここで女性の33歳と37歳を見てください。4つしか離れていません。前後を足すと、二つの期間がほとんどくっついてしまいます。
数えで32歳から38歳までの7年間のうち、6年が厄の期間。あいているのは35歳の1年だけでした。
7年のうち6年。女性のこの時期は、ほとんど途切れなく続く形になっています。
だからといって、この数年をこわがる必要はありません。むしろ「体を大事にする期間が長めに置かれている」と読むほうが、この並びには合っています。
男性のほうは、本厄どうしが十分に離れています。25歳と42歳のあいだは17年も空きます。そのぶん、一度きりの区切りとして意識しやすいかもしれません。
前厄・本厄・後厄をぜんぶ足すと、一生のうち何年になるでしょうか。
- 男性 — 本厄が3回、合わせて9年
- 女性 — 本厄が4回、合わせて12年
女性のほうが3年ぶん長くなります。本厄の回数が一つ多いうえに、その二つが近くにかたまっているからです。
長く感じるかもしれませんが、見かたを変えれば、それだけこまめに立ち止まる機会が置かれている、ということでもあります。昔の人が節目を多めに置いた年代だと思って眺めると、印象がずいぶん変わります。
61歳だけは、男女いっしょです
表をもう一度見ると、最後の一つだけが男女共通です。数えで61歳。ここだけ、そろっています。
数えの61歳は、満年齢でいえば60歳。還暦と同じ年です。
還暦は、生まれた年の干支にもどってくる節目でした。干支は十干と十二支の組み合わせで六十通りあるので、ひとまわりするのに60年かかります。
つまりこの年は、厄年としても、暦の一周としても節目になっている。男女で分かれていた区切りが、最後にひとつに合流する形です。
最後に、数え年そのものについても一言だけ。いまの日本では満年齢が当たり前ですが、厄年や七五三のように、数え年で数えるならわしが残っている場面があります。
同じ人でも、場面によって年齢が二通りある。そう思うと少しややこしいのですが、どちらが正しいという話ではなく、目的が違うだけです。
満年齢は、生まれてから何年たったかを正確に測るための数えかた。数え年は、みんなで同じ節目を共有するための数えかた。厄年が後者を使うのは、個人の記録ではなく年ごとの区切りを扱っているからです。
暦の区切りかたそのものに興味がわいた方は、六十干支を扱う干支占い(十二支)や、立春で年が替わる九星気学(本命星)占いものぞいてみてください。同じ「一年」でも、始まりの置きかたがずいぶん違います。
厄年は日本に古くから伝わるならわしで、科学的な根拠が確認されたものではありません。その年に悪いことが起きると決まっているわけでもありません。体や暮らしを見直す節目として、前向きにお使いください。なお厄年の年齢や数えかた、厄払いの時期や作法は地域や社寺によって異なります。詳しくはお近くの社寺にご確認ください。