占い
正解が「見えない」という図が、3枚あります
色覚検査には24枚の図が出てきます。数字が浮かんで見えたり、線がたどれたり。つい「全部見えたほうがいい」と思ってしまいます。
ところが、そうではない図がまざっています。「何も見えない」と答えるのが正解の図が、3枚あります。

14番・15番・19番は、見えないのが正解です
14番・15番・19番の3枚。この図では、数字も線も浮かんでこないのがふつうです。答えの選択肢にある「見えない」を選ぶと、正解になります。
では、ここで何かが見えた人はどうなるのか。間違いとして数えられます。見えたことが、そのまま手がかりになるわけです。
たくさん見えた人が優秀、という検査ではありません。どれが見えて、どれが見えないか——その組み合わせを見ています。
こういう図が作れるのは、色の置きかたを工夫しているからです。ある色の差にとくに敏感な目にだけ、模様が浮かんで見えるように粒を配る。多くの人には地の色にまぎれて、何も現れません。
だから、この3枚を「難しい図」だと思って目をこらして粘る必要はありません。見えないなら見えないまま、そのとおりに答えるのが正解です。
ついでに言うと、この3枚は同じ性質のものではありません。14番・19番は赤の見え方をみるグループ、15番は緑の見え方をみるグループに入っています。同じ「見えないのが正解」でも、見えてしまったときに示すものが違うということです。
16番・17番の正解が2桁なのには、理由があります
16番・17番は、少し特別な図です。正解はそれぞれ26と42。どちらも2桁の数字です。
これは偶然ではありません。2つの数字が、別々の色でつくられているのです。だから、片方だけが見える人がいます。
| 図 | 正解 | こう答えたとき |
|---|---|---|
| 16番 | 26 | 「6」だけ=1型(P型)/「2」だけ=2型(D型)でよく見られる答え方 |
| 17番 | 42 | 「4」だけ=1型(P型)/「2」だけ=2型(D型)でよく見られる答え方 |
2桁そろって見えれば正解。けれど片方しか見えなかったときも、どちらが見えたかが残ります。この2枚だけは、合っているかどうかより、答えかたそのものを見ているわけです。
赤の側が見分けにくい傾向を1型、緑の側が見分けにくい傾向を2型と呼びます。同じ「赤緑が見分けにくい」でも、どちらに寄っているかで見え方が変わります。
1枚の間違いでは、何も言いません
結果のコメントがどう決まるかも、はっきりしています。じつはどれも「2枚から」です。
- 赤の図で2枚以上まちがえた → 1型の傾向にふれる
- 緑の図で2枚以上まちがえた → 2型の傾向にふれる
- 見えないはずの図で2枚以上見えた → その旨にふれる
逆に言えば、1枚だけなら何も言いません。これはわざとです。
画面の発色、明るさ、部屋の照明、時間帯。そういうもので、1枚くらいの見えかたは簡単にずれます。その1枚で何かを言ってしまわないように、はじめから敷居が置いてあるということです。
「画面で受ける検査だから当てにならない」という言い方をよく聞きます。でも実際には、ずれることを見込んだうえで線を引いてある、というほうが近いと思います。
結果そのものも、点数をそのまま出すのではなく4つの段階に分けて示されます。区切りは22枚・18枚・14枚。まん中の2つの段階は、どちらもちょうど4枚ぶんの幅です。
こうしてまとめてしまうのも、1枚2枚のちがいを大きく見せないためです。点数を競うものではない、という姿勢が数字の置きかたに出ています。
もちろん、それでも簡易的なチェックであることに変わりはありません。気になる結果が出たときは、自分で判断せずに眼科で正式な検査を受けてください。

24枚の内訳を見ておきます
最後に、何がどれだけ入っているかをまとめます。
| 役割 | 枚数 |
|---|---|
| 練習用 | 1枚 |
| 赤の見え方をみる図 | 7枚 |
| 緑の見え方をみる図 | 6枚 |
| 総合的にみる図 | 8枚 |
| タイプを分ける図 | 2枚 |
答えかたも3通りに分かれています。
- 数字を答える — 15枚
- 隠し数字 — 2枚
- 線をたどる — 7枚
1番は練習用です。正解は12で、色の見え方にかかわらず読めるようにできています。やり方を確かめるための図、という位置づけですが、この1枚も24枚のうちに数えられます。
正常色覚とされる目安は、24枚のうち22枚以上。つまり2枚までは外しても届きます。ここにも、さっきと同じ余裕がとってあります。
線をたどる図は、すべて「1本」と答えればいい——というわけでもありません。
- 「2本」が正解 — 18番
- 「見えない」が正解 — 19番
- 「1本」が正解 — 20番・21番・22番・23番・24番
7枚のなかに、答えが3通り入っています。同じ答えを続けてしまわないように、1枚ずつ目でたどるしかない作りです。
線をたどる図が後半に集まっているのは、数字が読めなくても答えられるようにするためです。小さなお子さんや、数字を読むのが得意でない方でも、同じ検査を受けられるようになっています。
色の見え方そのものに興味がわいたら、色の細かな違いを見分ける色彩感覚テストや、動いているものを見る力を測る動体視力テストもあります。同じ「見る力」でも、測っているところがまるで違います。
この色覚検査は簡易的なセルフチェックです。画面の発色・明るさ・周囲の照明によって見え方が変わるため、医学的な診断にはなりません。結果だけで色覚特性の有無を判断しないでください。気になる場合や、進路・職業で確認が必要な場合は、必ず眼科で正式な検査を受けてください。なお色覚特性は病気ではなく、多くの職業や場面で問題なく過ごせるものとされています。