占い
大運の始まりは三日で一年と数えます
四柱推命の鑑定結果には、大運という欄があります。10年ごとに移り変わっていく、運の大きな流れです。
そこには「6歳8ヶ月から」というように、始まりの年齢が書かれています。この数字、誕生日から自動で決まるものだと思われがちですが、そうではありません。節入りまでの日数を三で割って出しています。

まず、進む向きが決まります
大運を出すには、はじめに進む向きを決めます。使うのは、生まれた年の干の陰陽と、性別の組み合わせです。
十干は甲丙戊庚壬が陽、乙丁己辛癸が陰で、陽と陰が交互に並んでいます。たとえば甲は陽の木、乙は陰の木、という具合です。
- 陽の年に生まれた男性、陰の年に生まれた女性 — 順行
- 陰の年に生まれた男性、陽の年に生まれた女性 — 逆行
順行なら、生まれた日から次の節入りまでの日数を数えます。逆行なら、ひとつ前の節入りから生まれた日までの日数です。向きによって、数える方向が反対になります。
そしてこの向きは、日数だけの話では終わりません。大運に並ぶ干支そのものも、同じ向きで決まります。
干支は60通りが決まった順番で輪になって並んでいます。大運は、命式の月柱をスタート地点にして、順行ならその輪をひとつずつ先へ、逆行ならひとつずつ手前へたどって作ります。
並べるのは9運ぶん。60通りのうち9つだけを歩くことになるので、同じ月柱から出発しても、順行と逆行では並ぶ干支がまるごと入れかわります。
つまり生まれ年の陰陽と性別というたった2つの条件で、始まる年齢も、10年ごとに巡ってくる干支も、両方が別物になるということです。この分かれ道が、大運のいちばん最初にあります。
三で割ると、年齢になります
数えた日数を3で割ります。割り切れた分がそのまま歳、余った日数には4をかけて月にします。
3日で1年ということは、1日で4ヶ月。3日×4ヶ月でちょうど12ヶ月になり、計算が閉じます。
| 節入りまでの日数 | 計算 | 起点 |
|---|---|---|
| 3日 | 3 ÷ 3 = 1 余り 0 | 1歳0ヶ月 |
| 10日 | 10 ÷ 3 = 3 余り 1 | 3歳4ヶ月 |
| 20日 | 20 ÷ 3 = 6 余り 2 | 6歳8ヶ月 |
| 29日 | 29 ÷ 3 = 9 余り 2 | 9歳8ヶ月 |
日数が3日ちがえば、起点はまるまる1歳動きます。生まれた時刻ではなく、生まれた日そのものが効いてくる部分です。
こうして出た起点から、10年ごとに大運が切り替わります。鑑定では9運まで並べるので、およそ90歳ぶんの流れを見わたせます。
同じ日に生まれても、起点は離れます
ここからが、いちばん意外なところです。順行と逆行は、同じ節月の反対の端を測っています。ですから二人の日数を足すと、必ずその節月の長さになります。
仮に節月の長さを30日として、節入りから20日目に生まれた二人を考えてみます。
| 数える方向 | 日数 | 起点 | |
|---|---|---|---|
| 順行の人 | 次の節入りまで | 10日 | 3歳4ヶ月 |
| 逆行の人 | 前の節入りから | 20日 | 6歳8ヶ月 |
生まれた瞬間はまったく同じなのに、起点は3歳4ヶ月も離れました。陽の年に生まれた兄と妹なら、まさにこの二人になります。
片方は幼稚園のころに最初の大運へ入り、もう片方は小学校に上がってから入る。同じ家の同じ日でも、運の時計は別々に動きはじめる、という考え方です。

起点の数字に、振りまわされないために
この計算はあくまで約束ごとです。節月の長さは月によって少しずつ違いますし、起点の出し方そのものも、流派によって細かな差があります。
節月の長さがそろっていないということは、同じ「節入りから20日目」でも、月が変われば残りの日数が変わるということです。つまり起点の年齢は、生まれた月によっても少しずつ動きます。ぴったり同じ条件がそろうことは、めったにありません。
そもそも大運は、「この歳のここから、風向きが変わりはじめる」というおおまかな区切りです。誕生日の朝に何かがぱちんと切り替わるわけではありません。前の運の余韻を残しながら、数年かけてゆっくり移っていくものと考えてください。
ですから、起点まであと何ヶ月と数えて待つ必要はありませんし、起点を過ぎたのに何も変わらないと落ちこむこともありません。10年という長さで、自分がどのあたりを歩いているかを眺めるための目盛りです。
もうひとつ、実際に使ううえで知っておくと安心なことがあります。生まれた時刻がわからなくても、大運は出せます。
時刻がわからないときに欠けるのは時柱だけで、残りの三本の柱はそのまま立ちます。そして大運の計算に使うのは、生まれた日付と月柱、生まれ年の干、そして性別だけ。時刻はどこにも出てきません。
ですから母子手帳が見つからない方も、10年ごとの流れのほうは同じように読めます。時刻がわかれば時柱が加わって読みが細かくなる、という順番で考えてください。
生まれた年の区切りをもっと見てみたい方には、同じく立春で年が替わる九星気学(本命星)占いや、十二支と十干の組み合わせを見る干支占い(十二支)もあります。暦の区切りかたが見えてくると、占いの数字がどこから来ているのかもつかみやすくなります。
四柱推命は伝統的な考え方をもとにした占いで、科学的に検証されたものではありません。流派によって計算や解釈が異なる場合もあります。娯楽としてお楽しみいただき、大切な判断はご自身の意思で行ってください。