モイmoy

性格診断

エゴグラムは高さではなく形で読みます

エゴグラムの結果画面には、5本の棒グラフが並びます。いちばん最初に目が行くのは、やはりいちばん高い棒ではないでしょうか。「私はNPが高いタイプなんだな」と、そこで納得して閉じてしまう方も多いと思います。

けれどこの診断は、高さだけでタイプを決めていません。先に見ているのは、5本ぜんぶが作るのほうです。

淡い光の中に、高さの違う細い柱が5本、静かに並んで立っている
見るべきなのは1本の高さではなく、5本が作る輪郭です。

50問が、5つの自我に分かれています

設問は全部で50問。批判的な親(CP)、養育的な親(NP)、成人(A)、自由な子ども(FC)、順応した子ども(AC)の5つに、それぞれ10問ずつ割り当てられています。

1問あたりの点は0から2。ですから1つの自我に集まる点は、10問×2点で最大20点になります。

ここが16タイプの診断などと違うところです。あちらは二つの極が24点を奪い合う形でしたが、こちらは5つがそれぞれ独立して0〜20を持ちます。つまり全部が高いことも、全部が低いことも起こりえます。

だからこそ、棒グラフの形にいくつもの種類が生まれます。この診断では、その形を7種類に分けています。

判定には順番があります

形の分けかたには、はっきりした順番があります。上から順に当てはめていきます。

  • ① 5つのうちいちばん低い点が14点以上なら、台形
  • ② いちばん高い点といちばん低い点の差が4点以内なら、平均型
  • ③ どちらにも当てはまらないときだけ、いちばん高い自我の優位型

いちばん高い自我が使われるのは③になったときだけです。①と②では、どこが高いかは関係ありません。

ここでひとつ、つまずきやすいところがあります。結果画面のグラフは0から100の目盛りで描かれますが、いま出てきた14点や4点という数字は、素点、つまり0から20のほうの点です。

変換はかんたんです。素点1点が、グラフでちょうど5目盛りに当たります。20点で100になるので、割り切れて端数も出ません。

  • 台形の境目 素点14点 → グラフで70
  • 平均型の幅 素点4点差 → グラフで20の幅

ですから画面を見るときは、「5本とも70を超えているか」「いちばん高い棒と低い棒の差が20以内におさまっているか」の2つを確かめれば、自分でも判定をたどれます。

この順番があるせいで、少し不思議なことが起こります。同じ自我がトップでも、タイプ名が変わるのです。実際に3人分を計算してみます。3人とも、いちばん高いのはCPです。

CPNPAFCAC特徴判定
Aさん20181615145つとも高い台形
Bさん121110985つが近い平均
Cさん2010101081つだけ突出CP優位

Aさんは5つとも14点以上なので①に当たり、台形。Bさんは差が4点しかないので②に当たり、平均。Cさんだけが③まで進んで、CP優位になります。

3人ともCPが最高値なのに、行き先は3つに分かれました。「CPが高い人」というひとくくりが、実はあまり意味を持たないことがわかると思います。

やわらかな砂の上に、なだらかな丘の輪郭がひとつ描かれている
同じ最高点でも、全体の輪郭が違えば読み方が変わります。

台形と平均型は、何が違うのか

①と②はどちらも「でこぼこが少ない」形ですが、意味はかなり違います。

台形は、5つとも14点以上ある状態です。どの自我もよく働いている、いわば全部の引き出しが開く形です。場面に応じて厳しくもやさしくも、冷静にも無邪気にもなれる。ただし、いつもすべてを使おうとして疲れやすい面もあります。

平均型は、差が4点以内におさまっている状態です。台形と違って、点の絶対値は問いません。5つとも20点近い人も、5つとも低めの人も、差さえ小さければここに入ります。バランスは取れているけれど、どこが持ち味なのかは見えにくい形です。

低めでそろっている場合は、疲れがたまっていて反応が鈍っているだけ、ということもあります。その日の体調で数字は動きますから、一度の結果で決めつけないでください。

グラフを見るときは、まず「でこぼこがあるか」を確かめてみてください。でこぼこがあるならどこが飛び出しているか、ないなら全体が高いのか低いのか。この二段構えで見ると、形の意味がつかめます。

低い自我は「欠けている」ではありません

最後に、いちばん誤解されやすいところに触れておきます。点の低い自我は、足りない部分でも直すべき欠点でもありません。

この診断に良い形・悪い形はありません。ACが低ければ人に合わせるのが苦手かもしれませんが、同時に流されにくいということでもあります。CPが低ければ厳しさに欠けるかもしれませんが、人を追い詰めにくいということでもあります。

それでも変えたい部分があるなら、低いところを上げるほうが動かしやすいと言われます。高い自我を抑えこむのは、自分の自然な反応を我慢することになりがちだからです。たとえばFCを少し上げたいなら、用事のない時間を意識して作ってみる、という具合です。

ほかの角度から自分を眺めてみたい方には、4つの軸で見る16タイプ性格診断や、刺激の受け取りかたを見るHSP診断もあります。エゴグラムが心の「クセの地図」だとすれば、別の地図を重ねるほど自分の輪郭がはっきりしてきます。

この診断は交流分析の考えかたをもとにしたモイ独自のもので、東京大学医学部の東大式エゴグラムや日本交流分析協会の協会版エゴグラムなど、標準化された検査とは一切関係がありません。点数に優劣や正常・異常はなく、医学的な診断に代わるものでもありません。気分の落ち込みが続くときは、専門家にご相談ください。

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