性格診断
成長の矢印は、ストレスの矢印を逆にたどったものです
エニアグラムには、9つのタイプをつなぐ矢印があります。ストレスがかかったときに向かうタイプと、調子がいいときに向かうタイプ。
この2種類の矢印、じつは別々の線ではありません。同じ輪を、反対向きにたどっているだけです。

9つのタイプは、2つの輪に分かれます
まず、ストレスの矢印だけをたどってみます。1番から出発して、矢印の先へ先へと進んでいくと、こうなります。
1→4→2→8→5→7→1
6つ進むと、出発点にもどってきました。残りの3つはどうでしょう。
3→9→6→3
こちらは3つでひとまわりします。つまり9つのタイプは、6つの輪と3つの輪に分かれているわけです。矢印が9つ全部を一列につないでいるわけではありません。
おもしろいのは、小さいほうの輪に入っている3・6・9番の顔ぶれです。エニアグラムでは、9つのタイプを3つのセンターに分けます。
| センター | タイプ | テーマ |
|---|---|---|
| 本能(腹)センター | 8番・9番・1番 | 怒りとコントロール |
| 感情(心)センター | 2番・3番・4番 | 恥とイメージ |
| 思考(頭)センター | 5番・6番・7番 | 不安と安心 |
それぞれのセンターのまん中に置かれているのが、9・3・6番。小さいほうの輪の顔ぶれと、ぴったり同じです。
3つのセンターの中心にいる3つが、自分たちだけで小さな輪をつくり、残りの6つがもうひとつの輪をまわっている。図の形は、そういう組み立てになっています。
ついでにもうひとつ。大きいほうの輪の並び1・4・2・8・5・7は、1を7で割ったときに出てくる数字の並びと同じです。0.142857142857……と、いつまでも同じ6つがくり返します。
成長の矢印は、その輪の逆走です
では、成長の矢印はどうなっているか。こちらも輪をたどると、答えは拍子ぬけするほど単純でした。
まったく同じ輪を、反対向きに進んでいるだけです。
| タイプ | ストレスで向かう先 | 成長して向かう先 |
|---|---|---|
| 1番 改革する人 | 4番 | 7番 |
| 4番 個性的な人 | 2番 | 1番 |
| 3番 達成する人 | 9番 | 6番 |
1番を見てください。ストレスがかかると4番へ向かいます。そして4番は、調子がいいときに1番へ向かう。同じ1本の線を、行きと帰りで使っているのです。
これは1番と4番だけの話ではありません。9つのタイプすべてで、「ストレスの行き先から見た成長の行き先」は、必ずもとのタイプにもどります。
落ちていく順路と、のぼっていく順路は別ものではありません。同じ輪を、どちら向きに回っているかだけの違いです。
この見かたには、ちょっと救いがあると思います。調子をくずしたときに出てくる自分の姿は、どこか知らない場所へ落ちたのではなく、いつもの輪の上を、逆向きに一歩進んだところにいる。
そして、その一歩は戻れます。同じ線をたどればいいだけだからです。
ウィングは、2位のタイプとは限りません
結果には「4w5」のようなウィングが付きます。これを「2位のタイプ」だと思っている方が多いのですが、違います。
ウィングになれるのは、図の上でとなりあう2つだけです。
| タイプ | ウィングの候補 |
|---|---|
| 1番 | 9番・2番 |
| 4番 | 3番・5番 |
| 9番 | 8番・1番 |
たとえば4番の方なら、候補は3番と5番の2つきり。かりに2位が9番だったとしても、9番はとなりではないのでウィングにはなりません。
このとき採られるのは、3番と5番のうち点数が高いほうです。たとえ全体では下のほうの順位でも、となりであれば選ばれます。
この「となりどうし」をぜんぶつなぐと、1番から9番までが順番に並んだ、ひとつの大きな円になります。
つまりエニアグラムの図には、性質のちがう線が2種類あるわけです。
- 外側の円 — となりどうしを9個つないだ輪。ここからウィングが決まる
- 内側の矢印 — 6つの輪と3つの輪。ここから成長とストレスの向きが決まる
外側は「近さ」、内側は「動き」。同じ図の上に重なっているので混同しやすいのですが、決めているものはまったく別です。
ですから、順位表とウィングは別々に読んでください。順位表は「どのタイプに寄っているか」、ウィングは「となりのどちら側に傾いているか」。見ているものが違います。

パーセントは「9つで分け合った割合」です
結果に出る数字の読みかたも、そろえておきます。
各タイプのパーセントは、9つの合計を100として分け合った割合です。「あなたは4番に40パーセント当てはまる」という意味ではありません。
だから、全部の設問に同じ答えを付けると、9タイプすべてが11.1パーセントで並びます。100を9で割った値です。
当てはまりの強さは、別のものさしで測っています。1タイプにつき設問が4問、1問あたり最大4点なので、素点は0点から16点。12点以上——つまり4問の平均が3点以上なら、はっきりした特徴として扱われます。
- パーセント — 合計が100になるように配られた、9つのうちの取り分
- 素点 — そのタイプ単体の強さ。0点から16点
それから、1位と2位が接戦のときは、そのことも表示されます。差が4ポイント未満なら「近い」あつかいです。
エニアグラムは行動ではなく奥の動機でタイプが決まるので、自分では出にくいことがあります。接戦のときは1位だけを見ず、2位の説明も読んで「核となる怖れ」がどちらに近いかで選んでください。
同じ性格の見取り図でも、切り口が違うものを重ねると輪郭が出ます。4つの指標で分ける16タイプ性格診断や、5つの軸で測るビッグファイブ性格診断と並べてみると、エニアグラムが動機を見ているという特徴がはっきりします。
この診断はエンターテインメント・自己理解のためのもので、医学的な診断ではありません。エニアグラムは、自分の心のクセや動機を見つめる「自己理解の地図」です。どのタイプにも優劣はなく、結果はそのときの状態でも変わります。タイプを決めつけず、自分を知るヒントとして楽しんでください。