占い
誕生日の月は、19年たつとほぼ同じ形にもどります
生まれた夜、空にはどんな月が出ていたか。月相占いは、そこから性格や運勢を読みます。
では、去年の同じ日はどうだったのでしょう。同じ誕生日なのだから、同じ月が出ていた——そう思いたくなりますが、まったくちがいます。

月相8つは、1つ3.69日ずつです
まず、ものさしの目盛りから。新月から次の新月までは、平均29.53日。これを8つに分けるので、1つの月相は3.69日ぶんです。
| 順番 | 月相 | 順番 | 月相 |
|---|---|---|---|
| 1 | 新月 | 5 | 満月 |
| 2 | 三日月 | 6 | 十六夜月 |
| 3 | 上弦の月 | 7 | 下弦の月 |
| 4 | 十三夜月 | 8 | 有明月 |
名前を見ると、満ちていく側と欠けていく側がきれいに向かい合っているのがわかります。三日月と有明月、十三夜月と十六夜月。同じくらいの細さ・丸さでも、これから太るのか、痩せていくのかで呼び名が変わります。
数えはじめる場所も決めてあります。この占いは2000年1月6日ごろの新月を起点に置き、そこから何日たったかで月齢を出しています。生まれた日がそれより前でも後でも、同じものさしで測れます。
区切りかたに、ひとつ気づきにくい仕掛けがあります。それぞれの月相は、その形がいちばんはっきりする瞬間を真ん中に置いて、前後に半分ずつ幅を持っています。
だから新月だけは、ひと月の始まりと終わりに分かれて置かれることになります。29.53日の最初のほうと、いちばん最後のほう。足すとちゃんと3.69日で、ほかと同じ幅です。
1年では、約11日ずれます
ここからが本題です。1年を月の満ち欠けで数えると、どうなるか。
- 12回ぶんの満ち欠け — 354.37日
- こよみの1年 — 365.24日
差は10.88日。つまり1年が過ぎるあいだに、月は12回まわってもまだ11日ぶん足りません。そのぶん、次の誕生日には月が進んだ状態になります。
10.9日のずれは、月相約2.9つぶん。1年で8つのうち3つ近く進んでしまいます。
実際に確かめてみました。1930年から1999年までのいろいろな日付で、1年後の月相と見くらべると——一致は0件。ひとつもありませんでした。
去年の誕生日と今年の誕生日で、同じ月が出ていることはまず起こらない、ということです。
ところが19年たつと、ほとんどもどります
ずれが毎年たまっていくなら、いつまでも合わないように思えます。ところが、あるところでぴたりと帳尻が合います。
| 数えかた | 日数 |
|---|---|
| こよみの19年 | 6939.61日 |
| 満ち欠け235回ぶん | 6939.69日 |
差は0.081日——時間になおすとわずか1.9時間です。月相1つの幅が3.69日ですから、そのうちの2.2パーセントしかずれません。
こちらも同じやりかたで確かめました。
19年後に同じ月相だったのは5880件中5250件(89.3パーセント)。外れたぶんも、すべてとなりの1つまでのずれでした。
外れる10.7パーセントがどこに出るかも、はっきりしています。もともと月相の境目のすぐそばだった日です。1.9時間のずれでも、きわに立っていた人はとなりへ押し出されてしまう、というだけのことです。
念のため20年でも試すと、一致は0件。1年多いだけで、まるごとくずれます。19年という数字だけが、うまくはまっているわけです。
なぜ19年なのか。割り算をしてみると、すっきりします。
こよみの1年には、満ち欠けが12.3683回ぶん入ります。12回とちょうどではなく、0.3683回ぶんはみ出す。毎年このはみ出しがたまっていきます。
ここで、この0.3683という数字をよく見てください。7を19で割ると0.3684。ほとんど同じ数です。
つまり19年ためると、はみ出しがちょうど7回ぶんになります。12回×19年に7回を足して235回。きれいに整数でそろうわけです。
昔の暦づくりでも、この一致はよく知られていました。19年に7回うるう月を入れると太陽の1年とそろう、という数えかたはここから来ています。
身近な言いかたにすると、こうなります。
19歳の誕生日の夜には、生まれた夜とほとんど同じ月が出ています。その次は38歳、その次は57歳。

生まれた時刻がいらない理由
この占いは生年月日だけで月相を出します。時刻を聞かないのは、手をぬいているからではありません。
1日たつと月齢は1つ進みます。月相1つの幅が3.69日なので、1日は1つの月相のうち27パーセントぶん。
朝生まれか夜生まれかで動くのは、この幅のさらに内側です。区切りのすぐそばで生まれた方をのぞけば、時刻を入れても月相は変わりません。
逆にいえば、境目のころに生まれた方は動きうる、ということでもあります。結果がしっくりこないときは、前後の月相も読んでみてください。
もうひとつ、数字の出どころも書いておきます。ラッキーナンバーだけは月ではなく、生まれた日にちから出しています。
1日なら1、9日なら9、10日でまた1にもどる。9でひとまわりする数えかたなので、1・10・19・28日生まれはそろって1になります。
月相とは別の理屈なので、同じ月相の人でもラッキーナンバーはちがうことがあります。
くり返しの長さくらべも、なかなかおもしろいものです。12年でひとまわりする干支占い(十二支)、1年でひとまわりする星座占い、そして19年でもどってくる月。同じ空を見ていても、数えかたによって「ひとめぐり」の長さが変わります。
月相占いはエンターテインメントです。月の満ち欠けと性格の結びつきには諸説あり、結果はあなたの個性を楽しく見つめるためのものです。なお、この占いは生年月日から月齢を計算しており、生まれた時刻や地域による細かなちがいは反映していません。月相の境目ごろに生まれた方は、前後の月相もあわせて読んでみてください。