占い
「フサルク」は、最初の6つのルーンでできた名前です
ルーン占いの説明を読むと、必ず出てくる言葉があります。エルダー・フサルク。24個のルーンをまとめた呼び名です。
なんだか呪文のようですが、由来を知ると、ずいぶん身近な作りをしていることがわかります。

最初の6つの音を、そのまま並べた名前です
24個のルーンには、決まった並び順があります。この占いも、その順番どおりに並べてあります。
先頭の6つを見てみましょう。
| 順番 | ルーン | 意味 | 表す音 |
|---|---|---|---|
| 1 | フェオ | 富・豊かさ | フ |
| 2 | ウル | 力・活力 | ウ |
| 3 | スリサズ | 試練・防御 | ス |
| 4 | アンスズ | 知恵・伝達 | ア |
| 5 | ライド | 旅・前進 | ル |
| 6 | ケン | 灯火・ひらめき | ク |
ルーンは占いの道具である前に、文字でした。ひとつひとつが音を表します。
そこで、先頭から6つぶんの音を順に読んでみます。
フ・ウ・ス・ア・ル・ク——この6つをひと続きに読んだものが、そのまま「フサルク」です。
これが、全体の呼び名になりました。特別な意味のある単語ではなく、最初の6文字を読み上げただけだったのです。
じつは、まったく同じ作りかたを私たちも知っています。
- アルファベット — 最初の2文字「アルファ」と「ベータ」から
- いろは — いろは歌の最初の3文字から
文字の一覧に名前をつけるとき、人は洋の東西を問わず「はじめの数文字を読み上げる」という同じ手を使ってきました。フサルクも、その仲間だったわけです。
24個は、8個ずつ3つに分かれます
並び順には、もうひとつ区切りがあります。24個は8個ずつ、3つのまとまりに分けられます。
| まとまり | 8つの意味 |
|---|---|
| 1つめ フェオ〜ウィン | 富・豊かさ・力・活力・試練・防御・知恵・伝達・旅・前進・灯火・ひらめき・贈り物・絆・喜び |
| 2つめ ハガル〜シゲル | 変化・忍耐・停滞・収穫・転換・秘密・守護・成功 |
| 3つめ ティール〜ダエグ | 勝利・誕生・前進・人・流れ・実り・継承・夜明け |
この占いの24個も、この区切りのとおりに並んでいます。フェオから数えて8番目がウィン、そこから次のまとまりがハガルで始まります。
並べてみると、まとまりごとに色合いが違うのがわかります。
- 1つめ — 富・豊かさ・贈り物・絆・喜び。暮らしと実りに関わるもの
- 2つめ — 変化・忍耐・停滞。止まる力、耐える力
- 3つめ — 勝利・人・夜明け。人と、時間の移りかわり
とくに2つめのまとまりには、うれしいとは言いにくい意味がかたまっています。けれど、ここを外してよい意味だけを24個そろえるということは、していません。
止まるときや耐えるときにも言葉があるからこそ、引いたものをそのまま受けとる意味が出てきます。都合のいい札しかない占いは、何を引いても同じことしか言えなくなってしまいます。
24個ぜんぶに会うには、平均91回ほどかかります
「何度でも引いていい」と言われると、つい全部見てみたくなるかもしれません。そこで、実際に何回かかるか計算してみました。
1回引いて特定のルーンが出る確率は24分の1、およそ4.2パーセント。ここから、24種類すべてに一度は会うまでの平均回数を出すと——
平均91回。24回ではぜんぜん足りません。
それどころか、24回引いたときに会える種類は平均15種類ほど。残りは、すでに出たルーンがくり返し来ることになります。
同じルーンが2回続けて出ることも、4.2パーセントの確からしさで起こります。珍しいことではありません。
つまり「ぜんぶ見わたしてから、いちばんいいものを選ぶ」という読みかたは、はじめから成り立っていないということです。
引き直しても、待っているのは新しい答えではなく、また別の一つです。

一度の結果は、3つの深さでできています
では、一度引いたものをどう読めばいいのか。結果には、性質のちがう3つの文章が入っています。
| ならび | 何が書いてあるか |
|---|---|
| メッセージ | そのルーンが何を表しているか |
| 今のあなたへ | いまの状況としてどう読めるか |
| アドバイス | では何をすればいいか |
上から順に、だんだん自分に近づいてくる作りです。はじめはメッセージ——そのルーンが昔から表してきたもの。ここは誰が引いても同じ内容です。
次の今のあなたへで、それが今の状況としてどう読めるかに変わります。そして最後のアドバイスは、一行だけ。明日からできることに落としてあります。
引き直したくなるのは、たいてい最初の一文だけを読んで「ちがうな」と感じたときです。けれど自分に近いのは、下の2つのほう。もう一度引く前に、最後の一行まで読んでみてください。
同じ「ひとつ引く」形の占いでも、選択肢の数はずいぶん違います。大アルカナと小アルカナを合わせたタロット占い、その日ひとつだけの今日のおみくじ、そして24個の中から選ばれるルーン。数が少ないぶん、ルーンは同じ言葉に何度も出会いやすい占いです。
何度も同じルーンが来るなら、それはそれで受けとめてみる、というのも一つの読みかたかもしれません。
このルーン占いはエンターテインメントです。ルーンの象徴や意味の解釈にはさまざまな説があり、医学的・科学的な根拠を示すものではありません。結果は前向きな気持ちになるヒントとして、楽しくお使いください。