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占い

曜日の順番は、星の並びを3つ先へずらしてできています

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生まれ曜日占いでは、7つの曜日にそれぞれ守護星があります。日曜日は太陽、月曜日は月、火曜日は火星。曜日の名前は、そのまま星の名前です。

ところが、星を地球から遠い順に並べても、日・月・火・水・木・金・土にはなりません。いまの曜日の並びは、星の並びを3つ先へずらしてできたものです。

夕方の窓辺に、真ちゅうの天球儀が置かれている
曜日の名前には、昔の天文学がそのまま残っている。

昔の人が考えた「遠い順」

望遠鏡のない時代、人びとは、星が空を動く速さからその遠さを推しはかりました。ゆっくり動く星ほど遠く、速く動く星ほど近いという見方です。

この考え方で、目に見える7つの星を遠いほうから並べると、次のようになります。古代ギリシャやローマの天文学でも使われていた並びです。

遠い順星曜日
1土星土曜日
2木星木曜日
3火星火曜日
4太陽日曜日
5金星金曜日
6水星水曜日
7月月曜日

土星は約29年、木星は約12年、火星は約2年かけて星空をひと回りします。太陽は1年、月はおよそ1か月です。金星と水星はいつも太陽の近くに見え、ひと回りの速さも太陽とほぼ同じです。この2つは、太陽と月のあいだに置かれました。

土・木・火・日・金・水・月。曜日と同じ7つの星なのに、順番はまるでちがいます。では、曜日はどうしてあの並びになったのでしょう。

1時間ごとに、星が交代する

鍵になるのは、「時間の守護星」という考え方です。1日を24時間に分け、1時間ごとに、さきほどの遠い順で星を割り当てていきます。そして、その日の最初の1時間を受け持つ星が、1日全体の守護星になると考えました。

土曜日の1時間目を、土星として数えてみます。1時間目が土星、2時間目が木星、3時間目が火星。こうして進めると、7つの星は24時間で3周して、まだ3時間ぶん残ります。だから翌日の1時間目は、土星から数えて3つ先の太陽になります。

24時間を7つの星で割ると、3余ります。この余りの3が、曜日を1日ごとに3つ先へ進めているのです。

曜日1時間目の星遠い順で見ると
土曜日土星ここから始まる
日曜日太陽土星の3つ先
月曜日月太陽の3つ先
火曜日火星月から先頭に戻って3つ先
水曜日水星火星の3つ先
木曜日木星水星から先頭に戻って3つ先
金曜日金星木星の3つ先

金曜日の金星から3つ先は、また土星です。7日でちょうど最初に戻り、日・月・火・水・木・金・土の並びがくり返されます。3世紀ごろのローマの歴史家カッシウス・ディオも、曜日の順番の由来のひとつとして、この考え方を書き残しています。

花の咲く庭に置かれた石の日時計に、影が落ちている
1時間ずつ交代する星が、その日の名前を決めていた。

日本へは、お経とともに

曜日の考え方が日本に伝わったのは、平安時代のはじめです。806年に唐から帰国した空海が持ち帰った『宿曜経』に、7つの星を日にあてる考え方が書かれていました。

宿曜経は、生まれた日の星から人の運勢を読む経典でもあります。モイの宿曜占星術も、この経典に伝わる考え方をもとにしています。

やがて、貴族が使う暦には、日ごとに曜日が書き込まれるようになりました。藤原道長の日記『御堂関白記』もこうした暦に書きつけられたもので、日曜日のところには「密」という字が見えます。これは、中央アジアのソグド語で日曜日を表す言葉からきているといわれています。

こうして書き継がれてきた日本の暦の曜日は、ヨーロッパの曜日と一日もずれることなく、千年以上つながってきたとされています。

日曜日が休みになったのは明治から

ただ、平安時代の暦の曜日は、おもに日の吉凶を占うための書き込みでした。曜日が暮らしのリズムになるのは、ずっと後のことです。

明治のはじめ、役所の休みは「1と6のつく日」でした。それが1876年(明治9年)の4月から、日曜日が休み、土曜日は半日休みに変わりました。

土曜日の半日休みを「半ドン」と呼ぶのは、オランダ語の日曜日がなまった「ドンタク」の半分だから、という説がよく知られています。

7日でひと回りする曜日のしくみは、3つの考え方が重なってできています。

  • 星を、地球から遠い順に並べる考え方
  • 1日を24時間に分け、1時間ごとに星を割り当てる考え方
  • その日の最初の1時間を受け持つ星が、1日全体を守るという考え方

どれかひとつが欠けても、いまの並びにはなりませんでした。あなたが生まれた曜日にも、その長い歴史がつながっています。

暦と星のつながりは、ほかにもあります。月の満ち欠けについては、「誕生日の月は、19年たつとほぼ同じ形にもどります」で紹介しています。

曜日の順番の由来には、ここで紹介したもののほかにも説があり、本文では広く知られている説を取り上げました。生まれ曜日占いはモイのオリジナルで、エンターテインメントとしてお楽しみいただくものです。

参考資料

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