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春のはじまりは、数え方によって4つあります

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春はいつから始まるのかと聞かれたら、3月と答える人が多いかもしれません。ところが、カレンダーには2月のはじめに「立春」と書いてあります。

じつは、春がいつからいつまでなのかについて、決まった定義はありません。国立天文台の暦計算室も、絶対的な定義は存在しないと説明しています。

よく使われる数え方は4つあります。2026年でいえば、春のはじまりは2月4日から3月20日までばらつきます。

クリーム色の背景に、左からのびる桜の枝。開いた花が4つあり、まわりにつぼみがついている
同じ春でも、はじまりの日は数え方しだい。

2026年の春は、4回はじまりました

4つの数え方を、2026年の日付で並べてみます。秋のはじまりも、同じ表に入れました。

数え方春の始まり秋の始まり
こよみの上2月4日8月7日
旧暦の月2月17日8月13日
気象庁3月1日9月1日
天文学3月20日9月23日

いちばん早い2月4日と、いちばん遅い3月20日のあいだは44日。1か月半ちかい開きです。

どれかがまちがっているわけではありません。目印にしているものが、それぞれちがいます。

こよみの上の春は、立春から始まります

「暦の上では春」というときの春は、立春から立夏の前日までを指します。夏は立夏、秋は立秋、冬は立冬が、それぞれの入り口です。

立春は、冬至と春分のちょうど中間にあたる日です。この数え方では、昼と夜の長さがほぼそろう春分は、春の入り口ではなく、春のまんなかに来ます。

立春は小寒・大寒のすぐあとなので、まだ寒い日が続きます。国立天文台は、いまとは季節のとらえ方がそもそも異なると説明しています。立春などの二十四節気は古代の中国北方で生まれたもので、現代の日本の気候に合うとはかぎりません。

もうひとつの古い数え方は、旧暦の月で区切るものです。正月から三月までを春、四月から六月までを夏と数えます。年賀状に書く「新春」や「迎春」は、正月が春の入り口だったことを伝える言葉です。

旧暦の正月は、いまの暦では毎年ちがう日になります。2026年は2月17日でした。

天気予報の春は、3月1日からです

気象庁は、予報で使う言葉として季節の期間を決めています。春は3月から5月まで、夏は6月から8月まで、秋は9月から11月まで、冬は12月から2月までです。

月の変わり目で区切るため、始まる日は毎年変わりません。天気予報で「この春は気温が高め」というときの春は、この3か月を指しています。

天文学の区切りは、さらに遅くなります。春分から夏至までが春、夏至から秋分までが夏。秋は秋分から、冬は冬至から数えます。

こよみの上では春のまんなかだった春分が、ここでは春の入り口です。同じ1日が、数え方によってまんなかにも入り口にもなります。

「暑中見舞い」が「残暑見舞い」に変わるのは、こよみの上で秋が始まる立秋からです。2026年の立秋は8月7日でした。

桃色のてんびんがつり合っている。左の皿に黄色い太陽、右の皿に藤色の三日月がのっている
昼と夜がつり合う春分は、春のまんなかにも、入り口にもなる。

4つがそろうのは、1年の半分ほどです

4つの数え方がすべて同じ季節を指す期間を、2026年の日付で数えてみました。

季節4つがそろう期間
春3月20日〜5月4日
夏6月21日〜8月6日
秋9月23日〜11月6日
冬12月22日〜翌年2月3日

どの季節も、そろうのは1か月半ほど。4つを足すと182日で、1年のおよそ半分です。残りの半分は、数え方によって季節の名前が変わります。たとえば次のような日です。

  • 2月10日は、こよみの上では春、ほかの3つでは冬
  • 5月10日は、こよみの上では夏、ほかの3つでは春
  • 9月10日は、天文学では夏、ほかの3つでは秋

好きな季節をたずねられて思い浮かべるのは、日付よりも、その季節の景色や空気のほうではないでしょうか。桜の春を思う人と、立春の春を思う人では、頭の中の季節が少しずれています。

モイの好きな季節診断は、春・夏・秋・冬から1つをえらぶだけの診断です。えらんだ季節から、性格や恋愛の傾向、相性のいい季節タイプが表示されます。

立春を1年の境目にする占いについては、「本命星は1月1日には変わりません」で取り上げました。春分を起点にしている星座の区切りは、「星座の期間は一つずつ長さが違います」で読めます。

日付は国立天文台の令和8年(2026年)暦要項によります。旧暦の日付は、新月の日を月のはじまりとして数えたものです。好きな季節診断はエンターテインメントで、結果に科学的な根拠はありません。

参考資料

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